台湾は九州ほどの大きさの島ですが、島内中央部には3000m級の山々が連なり多様な地形と豊かな自然の宝庫で知られています。海の幸も山の幸も豊富であり、台湾の食文化は海峡を挟んで隣接する中国福建省の福建料理を基礎として独自に発展を遂げてきました。

 

その特徴としては、中国大陸の中華料理が油を多用するのに比べて、淡泊で繊細な味付けがなされている点があげられます。日本料理からも影響を受けており、醤油や鰹節、乾物などの使用が見られます。食材は四方を海に囲まれていることから、魚やカニ、エビや貝類など海鮮食材が多く使われるほか、旬の野菜がふんだんに取り入れられています。また台湾の多くの住民は16世紀以降に大陸から入植した開拓民をルーツとする歴史を持つことから、食材を無駄にせず活用する調理法が発展してきました。そのため牛や豚の内臓や血液を使った料理が多いのも大きな特徴です

 

。古くからの台湾料理においては肉料理は豚肉が中心でした。これは貴重な動力源として農耕に使用するため牛はほとんど食用にしなかったためです。現代においては牛肉麺など牛肉料理も人気となっていますが、これは戦後に中国大陸からもたらされたものとみられています。その他にも、医食同源の思想が生活に根付いていることから漢方薬を料理の材料として使用されています。

 

また台湾料理には、料理ひとつひとつの分量を少なめにしておかゆと一緒に食べる郷土色の豊かな小皿料理があるほか、古くから外食産業が盛んで、夜市など路上の屋台での多彩なメニューを楽しむことができます。